はじめての さんぽ。

chibi-ricky2005-06-02

どうやら えつを の たんじょうび だったらしく、
たんじょうび の ぱーてぃー が ひらかれた。


うまそうな ものが
てーぶるの うえに ならんでる。
いい においが したから
すかさず くおうとしたら、
ちょう どすの きいた こえで しかられた。


「おうおう、かぞくじゃねえのかよ、おれら」
と、ほえたら、
もっと どすの きいた こえで どなられて、
こや の うえから もうふを かけられて
くらやみ の けい。


「りっきー これたべたら しんじゃうよね」
「だね。たぶん いちころ だね」
「まだ たまごぼーろ たべるのも ひとくろう だもんね」
「ああやって くらやみ の けい に すると、“りきをしょっぷ へいてんです”ってかんじだね」
「あわれ じゃのう」
「…あわれ じゃ」
と はなしている こえが きこえた。


どうやら、
あいつらの たべものは
おれには どく らしい。


あきらめて しばらく ねていたら あさはやく
「さんぽにいくよ〜、りっきー」といわれた。


「わくちん おわって いっしゅうかん たったから、りっきー さんぽに いけるんだよ〜」
「だいじょうぶ。こわくないから。いつでも いっしょだからね」ともいわれた。


いやべつに、こわがっては いないけどさ。


いつでも いっしょ って、
おめえ、まいにち おれを おいて でかけていくじゃねえかよ。てやんでい。


つうか、
…さんぽ?


…さんぽって、なんだね?


そして、
げんかんを あけられて、
しらない けしきの なかに つれだされた。


おれ、びびりまくり。


さんぽ くらいは あるけたけど
あとは、こしが ひけて すすめない。


いろんな おとが する。
みたことない ものばかり。


ごむばやし でも
えつを でもない いきもの が あるいてる。


なんじゃこりゃー!!!


もらしそう。
…っていうか、そのよゆうすら ない。
おれ、ぴんち。


あしが すくんで たちどまって いたら
ごむばやし が だきかかえて くれた。


「りっきー まだ おそと こわいんだねー」


ちきしょー。ばかにしやがって。


おれ、ごむばやし に だきかかえられたまま、
しばらく すすむ。


しょうてんがい というところに ついて
ごむばやし が、たてものの なかに はいっていって、
おれは こんどは えつを に だきかかえられながら しばらく まっていた。


ごむばやし が たてものから でてきて、
また おなじ けしきの なかを もどる。


けっきょく、はじめの さんぽ しか あるけなかった おれ。


なんだ?
このことか? さんぽ って。


なんの いみが あるんだね。


さんぽ よりも
おれは へやの なかで
ぬいぐるみ とってきて だっしゅ! ってやつを やっていたほうが
ずっと たのしいぜ。


ああ、どきどき した。


ぜんとたなん かもな。


まけるな おれ。
がんばれ おれ。
しあわせ ばらまく いぬに なれ! おれ。


そうさ
そうさ


みらいは これからさ。