おれ は にせもの の ばか。
おれ、きょう、ざっし を よんだ。
ざっし は、ひらがな と かんじ が おなじ くらい ある。
だから おれ、とびとび に しか よめない けど、
しゃしん も いっぱい のっているから、
なんとなく わかるのさ。
ざっし も、おもしろいな。
きょう は、ごむばやし が ねつ を だして、
くすり を のんで ねてた。
おれ は ゆうがた、
えつを に さんぽ に つれて いって もらった。
ひろいぐい を してたら もちあげられて しかられた。
くるま が びゅんびゅん とおる みち に でると、
もう、あるかせて もらえなかった。
しずかな みち に はいる まで、
だかれて すすんだ。
とちゅう で、くろい こいぬ を つれて さんぽ を している おばさん に であった。
おばさん は おれ の ことを みて、えつを に はなしかけた。
おばさん「あらー、まだ あかちゃん?」
えつを 「いま さんかげつ くらい なんです」
おばさん「そうなのー。かわいい わねー」
えつを 「でも ばか で しょうがないんですよ」
おばさん「そんなこと いっちゃ だめよー」
えつを 「そうですかねー。ほんと なんですよ」
おばさん「だめだめ。ばかばかって いってると、ほんもの の ばか に なっちゃうわよ」
おばさん、
あんたは わかってるね。
まるで かみさま だね。