どうぶつびょういん
おれ、はじめて ばす に のった。
ばっぐ に とじこめられて いやだったから
わんわん ほえてやった。
えつをが まわりの ひとに あやまって、
おれを こっそり、ばっぐ の そとに だしてくれた。
となりに すわっている おばさんが
おれのことを かわいい って いって なでてくれた。
だろ? おれ、ちょっと かわいいだろ?
まあ、うちべんけい だけどさ。きほんてきに。
と、おもっていたら、
えつをに「いいきに ならないの りっきー」といわれた。
おーおー。よお。
そんでもって、
いきさきは、どうぶつびょういん。
おれ、そこで、つめ も きって もらった。
おれ、つめきり だいの にがて。
きゃんきゃん あばれて おねえさんを こまらせた。
えつをが、
「すみません。だめな こ で。あばれたでしょう。。。」
と いうと、
おねえさんは、
「そうですねー。りっきーくんは おうちでは つめきり むりですねー」
と いった。
なに?
おれ、だめ? だ…だめって いわれてる?
おれ、むり? む…むりって いわれてる?
しょっくかなあ。かるく。
かえりは、おみやげに、
「こうしの あきれす」という
おいしい たべものを かってもらって、
おとなしく かみながら ばす に ゆられた。
「こうしの あきれす」…うまい。
やみつきに なりそう。
よるは、えつをに しゃんぷー されて、
ふぇらりあ という かんせんしょう よぼう の おくすり を
くびに ちゅっと さされた。
おれ、こんどは いいこ に してた。
「こうしの あきれす」のためなら
おれ、なんだって がんばれるかも。